真木柚布子 ベストセレクション2010

真木柚布子 真木柚布子 ベストセレクション2010歌詞
1.ふられ上手

作詞:下地亜記子
作曲:樋口義高

壊れたヒール ぶらさげて
追いかけるよな がらじゃない
本気にさせて まいらせといて
いつも男は 消えてゆく
逢いたい…逢えない…
泣きたい…ほんのちょっぴり
飲みたい…酔いたい…カッコ悪いかな
あぁ…哀しいね 私 意地っ張り
ふられ ふられ上手だね

今度はマジに 惚れていた
信じて夢を 見ていたよ
かけひきなしで 愛してみても
男心は シャボン玉
逢いたい…逢えない…
泣きたい…ほんのちょっぴり
飲みたい…酔いたい…カッコ悪いかな
あぁ…バカだよね 私 お人好し
ふられ ふられ上手だね

逢いたい…逢えない…
泣きたい…ほんのちょっぴり
飲みたい…酔いたい…カッコ悪いかな
あぁ…哀しいね 私 意地っ張り
ふられ ふられ上手だね


2.砂の城

作詞:田久保真見
作曲:樋口義高

夜明けの蒼さに 染められて
こころは淋しい 海の色
ふたりは他人に もどるのね
でもでもでも でも
波のように ゆらりゆれて
抱かれた日々 胸をしめつける
さよなら 何も言わないで
なみだを 海に帰しましょう
あなたさよなら 愛ははかなくて
崩れて消える 砂の城

ふたりでかもめに なれたらと
つぶやく背中が 悲しいの
泣いたらあなたが 困るのに
でもでもでも でも
夢のなかで ゆらりゆれて
溺れた日々 胸にこみあげる
さよなら すこし微笑んで
なみだを 海に帰しましょう
あなたさよなら 風にさらわれて
崩れて消える 砂の城

波のように ゆらりゆれて
抱かれた日々 胸をしめつける
さよなら 何も言わないで
なみだを 海に帰しましょう
あなたさよなら 愛ははかなくて
崩れて消える 砂の城


3.別離の雨

作詞:三浦康照
作曲:徳久広司

あなたと暮らした この部屋で
思い出グラスに ついだワインを
ひとり飲むのよ
淋しさが 胸をかすめ 逃げてゆく
みず色の 涙雨 窓辺を濡らすのよ
あのひとは 今はもう 忘れているかしら
別れても 別れても この愛は変わらない

あなたは今頃 誰といる
別れてみたけど 何故か気になる
雨の夕暮れ
好きなのね 今も私 あの人を
酔いたいの 面影を お酒に流したい
この想い この愛を わかっているかしら
恋しさが 恋しさが この雨につのるのよ

小雨の舗道に 散る落葉
あなたの吐息が ふたりの傘で
熱く燃えるの
なつかしい ふたりだけの このクラブ
外は雨 あのひとと 幸せ語り合い
夜更けまで いたことを 覚えているかしら
別れても 別れても この愛は変わらない


4.酒とバラ

作詞:上田紅葉
作曲:花岡優平

赤いルージュを 吐息で濡らし
ひとり飲む酒 苦い酒
来ない誰かを 待ち侘びるより
水に流して さよなら…
涙の粒 飛んでけ 噂の種 飛んでけ
生まれ変われ バラのように…
あなたのすべて 想い出さえも
グラスの中 指で回せば…
恋はまぼろし 酒とバラ

掛けた電話を 迷って止める
淋しがり屋の 悪い癖
憎み切れない そんな人でも
ケジメつけます 今夜で…
幸せまた 来るから 出逢いもまた あるから
翼広げ 鳥のように…
止まり木変えて 好みを変えて
ダブルにして 笑い飛ばせば…
夢の名残りも 空ボトル
涙の粒 飛んでけ 噂の種 飛んでけ
生まれ変われ バラのように…
あなたのすべて 想い出さえも
グラスの中 指で回せば…
恋はまぼろし 酒とバラ


5.渚のビギン

作詞:上田紅葉
作曲:西條キロク

恋は…二人だけのものだから
心の…時計外して今は
渚に身を寄せ 椰の木陰甘く
ときめき感じるままに
風のウクレレ 魅惑のリズム
素肌も酔わせる恋よ
どうぞ 何も言わずにいてね
踊りたいのよ あなたとこのまま…

空に…燃える太陽はひとつ
真っ赤な…恋の命もひとつ
引き潮みたいに いつか覚める夢も
今夜の二人はひとつ
熟(う)れたパパイヤ 南国の夜
涙もとけゆく恋よ
いいの 明日(あす)のことなど今は
忘れたいのよ 悲しい別れも…

風のウクレレ 魅惑のリズム
素肌も酔わせる恋よ
どうぞ 何も言わずにいてね
踊りたいのよ あなたとこのまま…


6.道頓堀セレナーデ


7.星空のタンゴ

作詞:上田紅葉
作曲:泉盛望

好きよ…どこか…狡いあなたが
好きよ…なぜか…こんなにも
好きよ…たとえ…散りゆくだけの
情熱の 薔薇でもいいの

今日と明日が 出逢う時
きらめくこの愛こそすべて

抱きしめて amor
この命 燃えるままに
抱きしめて amor
恋は 星空のタンゴ

なんて…それは…哀しい台詞
たった…五文字…ア・イ・シ・テ・ル
やがて…恋が…終わるその時
サヨ(ウ)ナラに 変わる五文字

恋は夜空の 流れ星
身を焼くこの時こそすべて

燃えつきて amor
その腕に 踊りながら
燃えつきて amor
熱き 星空のタンゴ

闇と光りが 出逢う時
消え去るこの愛こそすべて

抱きしめて amor
この命 燃えるままに
抱きしめて amor
恋は 星空のタンゴ


8.黄昏のルンバ

作詞:仁井谷俊也
作曲:市川昭介

硝子の都会(まち)を 染める夕暮れ
髪をなでる 風にさえも
貴方感じるの
恋はいつでも 映画(シネマ)のようね
こころ燃やす接吻(くちづけ) 交わしたひと…
やさしい 夢に抱かれ踊るわ
忘れじの… 黄昏のルンバ

別れて知った 愛情(あい)の深さを
何処か似てる うしろ姿
今も探してる
恋はいつでも 映画のようね
胸にもたれ眠った 愛しいひと…
貴方の 熱い吐息恋しい
忘れじの… 黄昏のルンバ

カクテルグラス そっと揺らせば
くすり指の 銀の指環
こころ泣かせるの…
恋はいつでも 映画のようね
愛の日々は幻影(まぼろし) 還らぬひと…
嘆きの 雨に濡れて踊るわ
忘れじの… 黄昏のルンバ


9.涙のピリオド


10.大阪ドドンパ

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

惚れて 本気で 惚れて
泣いて 朝まで 泣いて
どうせ ひろった 恋や
橋の上から ほかしたろ

街のネオンが 雨ににじめば
いつもあんたを 想い出すけど
浪花のおんなや うちは 切り返しも早い
くよくよしたって あかん
大阪 ドトンパ

飲んで 死ぬほど 飲んで
阿呆や ホンマに 阿呆や
ちょっと 切ない 恋や
胸がどしゃ降り 濡れただけ

ひとりぼっちの 雨の街角
いまもあんたを 忘れへんけど
浪花のおんなや うちは 泣き止むのも早い
めそめそしたって あかん
大阪ドドンパ

街のネオンが 雨ににじめば
いつもあんたを 想い出すけど
浪花のおんなや うちは 切り返しも早い
くよくよしたって あかん
大阪ドドンパ

浪花のおんなや うちは 泣き止むのも早い
めそめそしたって あかん
大阪ドドンパ 大阪ドドンパ


11.ちょっとだけルンバ


12.大阪マンボ

作詞:建石一
作曲:杉本真人

マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
夢まで酔わせて 薔薇のくちづけ

あんた 極楽トンボ
その気 あるやら ないやら
うちの 気持ちも 知らずに
泣かせてばっかり

好きやねん 好きやねん
そばに いるだけでいいんや
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
心を ワインレッドに そめて
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
夢まで酔わせて 薔薇のくちづけ

あんた はっきりさせてよ
こころ遊びは やめてよ
うちの 一途な 想いを
わっかてほしい

あほやねん あほやねん
何を言われても かまへん
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
ささやき ちょっとふるえて ときめき
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
優しく抱かれて 薔薇のくちづけ

好きやねん 好きやねん
そばにいるだけで いいんや
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
心を ワインレッドに そめて
マンボ マンボ 大阪マンボ アハハン
夢まで酔わせて 薔薇のくちづけ


13.愛をありがとう

作詞:市原まい子
作曲:徳久広司

幼い頃の夢を 追いかけて ここまで来たの
苦しいことも今は 笑い話になるわ
涙溢れたら 月明かりの下で
キラキラと照らされる 星に変わるの

私には歌があるから 大切な人がいるから
生きてゆく喜びを ありがとう

遥かに続く道は 果てしなく 遠いけれど
楽しみながら歩く 道を探して行くわ
心疲れたら 野に咲く花を摘み
温かな陽のあたる 窓に飾るの

私には歌があるから 愛される人になるから
いつまでも これからも ありがとう

私には歌があるから 大切な人がいるから
生きてゆく喜びを ありがとう
生きてゆく喜びを ありがとう


14.奥入瀬川

作詞:木下龍太郎
作曲:久保進一

出直すつもりの 旅発ちなのに
なんで未練が 袖を引く
あなた忘れの みちのくは
川の瀬音が 道しるべ
奥入瀬川は 三乱(さみだれ)を
越せば阿修羅(あしゅら)の
越せば阿修羅の 波が立つ

どうして許した 苦しむだけの
添えぬ恋だと 知りながら
愛を重ねた 想い出に
負けて塩瀬(しおぜ)の 帯が泣く
奥入瀬川は 白糸の
滝があなたの 滝があなたの 声になる

他人と言う名に 変わったものを
いまもあなたを 心待ち
先を急げば みちのくは
馴れた草履が 重くなる
奥入瀬川は 十和田湖の
宿で今夜は 宿で今夜は 忘れ酒


15.下北半島

作詞:関口義明
作曲:山木ゆたか

いくら好きでも 叶わぬ恋に
泣いて女の 流れ旅
まるであなたが 呼ぶように
夜の陸奥湾 汐が鳴る
下北半島 星の雨降る 港町

夢のなきがら 仏ヶ浦の
海に納めて 船に乗る
あの日はじめて 結ばれた
ヒバの香りの 奥薬研
下北半島 ひとり酔えない 手酌酒

窓の向こうに 漁火連れて
風間浦から 大間崎
今もあなたを 好きだけど
ここが汐どき 忘れどき
下北半島 明日へとび立つ 磯千鳥


16.海峡かもめ

作詞:石本美由起
作曲:西條キロク

人の別れを 遠くする
船の憎さよ つれなさよ
あなたなしでは 生きられないの
私を捨てて 行かないで
女 一羽の 海峡かもめ

波の数ほど 逢いたさが
胸の波止場に 打ち寄せる
好きな人なら この世にひとり
甘えて燃えて すがりたい
夢にはぐれた 海峡かもめ

遅い春でも 忘れずに
咲いて椿は 化粧する
雪と一緒に みれんが積もる
情けの糸を 切らないで
飛ぶに飛べない 海峡かもめ


17.根なし草

作詞:水木れいじ
作曲:松浦孝之

おまえ痩せたと この肩抱いて
ふっと淋しい 顔するあなた
ふたりぼっちの 根なし草
今日の苦労は お酒で忘れ
聞かせて下さい あ々 夫婦うた

あなた飲みほす お湯割りグラス
湯気のむこうに 故郷が見える
ふたりぽっちの 根なし草
流れ流れの 夢追いぐらし
ふり向きゃ涙の あ々 春いくつ

明日という日が 人並みならば
何もいらない 望みはしない
ふたりぼっちの 根なし草
命よせあう あいあい傘に
倖せ呼ぶよな あ々 花しぐれ


18.逢瀬橋

作詞:池田さとし
作曲:徳久広司

もみじが紅を まだ残すのに
粉雪ちらつく 逢瀬橋
傷つき泣くのも かくごの上よ
してはいけない 恋だけど
わたしなりたい あゝ しあわせに

生きるか死ぬか 苦しむ恋を
映して思案の 逢瀬橋
すべてが欲しいの 少しじゃ嫌よ
無理を云ってる くちびるを
指でふさいで あゝ 抱くあなた

もつれるように あなたにすがりゃ
裾がみだれる 逢瀬橋
明日はいらない 今日だけ欲しい
燃える火のよに 花のよに
女いちりん あゝ 咲かせたい


19.いのち花

作詞:石本美由起
作曲:市川昭介

愛されすぎたら 別れが恐い
側に死ぬまで あなたといたい
恋はくれない いのち花
花になれなれ 男と女
燃えて咲くのが 運命なら

やさしくされたら 抱かれていたい
夜の深さに 身を寄せながら
恋はひとすじ いのち川
川になれなれ 男と女
惚れて一生 水の旅

背中を向けたら 別れになるわ
見つめ合いたい 生きてる限り
恋はこの世のいのち舟
舟になれなれ 男と女
明日にまかせる 浮き沈み


20.宝船

作詞:下地亜記子
作曲:西條キロク

富士に白波 朝日を浴びて
今日はめでたい 二人の門出
人生海原 まっしぐら
どんと漕ぎ出せ 初航路
祝い寿 宝船

心重ねて 舵取り合って
浮世苦労の 荒海越える
たとえ嵐が こようとも
夫婦絆は ほどけない
華は寿 宝船

恵比寿大黒 七福神の
千両万両の 笑顔が積荷
空につがいの 鶴が舞う
海にゃ孫亀 親子亀
夢は寿 宝船


21.お吉恋物語

作詞:石本美由起
作曲:市川昭介

過ぎてしまえば 昨日は昔
変わるさだめの 浮き沈み
みんな夢だね お月さん
罪もないのに 世間の人が
差すは冷たい うしろ指

好きな人とは 添い遂げられず
無理に抱かれた 夜もある
みんな夢だね 磯千鳥
渡り歩いて 始めて知った
どうせ この世は 薄情け

まゝにならない 憂き世に生きて
お吉三味線 撥が泣く
みんな夢だね 伊豆の風
下田港の 路地裏のれん
愚痴に つまずく 怨み酒


22.お梅哀歌

作詞:下地亜記子
作曲:西條キロク

雪が舞い散る 浜町河岸を
つらい運命が 通せんぼ
欺すつもりは なかったけれど
恋の未練が 夜叉にする
お梅 血染めの 蛇の目傘

巳之さん堪忍しておくれー
最初から欺すつもりじゃなかったんだ…
でも大夫とは
どうしても別れられない…
あぁ…巳之さん、お前一人を死なせやしない
大夫の襲名披露が終わったら、
きっときっと梅も後から行くから…
どうぞ許しておくれ…

罪の重さに 身を凍らせて
逃れやつれた 乱れ髪
せめてあなたの 夢晴れ舞台
一目見させて たのみます
お梅 せつない 除夜の鐘

大夫、女房と呼んで下さって…梅は幸せ者です。
波に千鳥のあの艶姿、あの拍手、
あぁ…これでもう思い残すことはない…
津の国屋ァ…津の国屋ァ…

涙かくして 門出の切火
あなた見送る 楽屋口
妻と呼ばれた この幸せを
抱いて死ねれば それでいい
お梅 はかなく 散る命


23.越中恋歌

作詞:下地亜記子
作曲:神島万嵯緒

踊る輪の中 秘かに抜けて
忍び逢う身に 胡弓が沁みる
つらさ承知で 惚れたのだから
いいのよ いいのよ 泣いてもいいの
越中おわらの 風の盆

桜吹雪の 花びら受けて
ふたり歩いた 松川べりよ
胸に恋の火 灯したあの日
いいのよ いいのよ 散る日が来ても
越中風舞い 城下町

明日の運命も 女の夢も
みんな預けて あなたにすがる
港 漁火 泣く波の音
いいのよ いいのよ ぬくもりだけで
越中しぐれの 氷見の宿


24.紅吹雪

作詞:下地亜記子
作曲:樋口義高

たとえば阿修羅の 明日でも
たとえば離れて 生きようと
あなたは私の 光です
この愛死ぬまで 忘れない
恋しい人の 倖せを
心ひとすじ 祈りたい
燃えて…燃えて…燃えて
吹雪 地吹雪 紅吹雪…
雪よ降れ降れ 命しんしん 雪よ降れ

たとえば地の果て 海の底
たとえば血を吐き 泣こうとも
涙の鎖を ひきずって
蛇身(じゃしん)となっても 愛し抜く
簪(かんざし)よりも 着物より
熱い想い出 あればいい
燃えて…燃えて…燃えて
吹雪 地吹雪 紅吹雪…
女咲け咲け 命めらめら 染めて咲け

燃えて…燃えて…燃えて
吹雪 地吹雪 紅吹雪…
雪よ降れ降れ 命しんしん 雪よ降れ


25.あんた

作詞:水森英夫
作曲:石本美由起

指に気合いの 息ふきかけて
男 まさりの 撥さばき
津軽三味線(しゃみせん) じょんがら酒場
思い出揺さぶる 歌よあんた
抱かれて 許した あの夜が憎い

惚れてしまえば 一途に尽くす
いのちひと筋 一の絃
お客相手の 地酒を酌んで
ほんのり酔いたい夜よ あんた
強気で生きても 女は女

津軽 下北 春まだ遠く
女 独りの 肌寒さ
逢いたかろうと 吹雪が騒ぐ
二人の暮らしは 夢よあんた
形見の筒袖 情けがしみる


26.幾松物語